トマティスメソッドとは
耳の機能を改善し心と体をリラックス
トマティス・メソッドは、聴覚心理音声学の権威として知られる、フランスの耳鼻咽喉科医アルフレッド・トマティス博士が、「聞き取れない音は発音できない」「聴覚を改善すれば、発声にも変化が現れる」「改善された耳は定着する」という法則の発見により、長年の研究から生みだした聴覚トレーニングメソッドです。 トマティス・メソッドは、博士が開発した『エレクトリックイヤー(電子耳)』という特殊な装置を使い、聴覚を一度生まれたままのピュアな状態に戻してから、耳を新たに再構築するという、独特の聴覚トレーニングです。 ヨーロッパやアメリカなど、世界各国のトマティス・トレーニングセンターで実施され、英会話をはじめとする語学力の飛躍的な向上、脳の活性化による深いリラクゼーション効果など、高い成果をあげています。 トマティス・メソッドは、21世紀に必要不可欠な『会話=コミュニケーション』と『リラクゼーション』という2つの要素を同時に得ることができる、実に画期的なトレーニング法です。 トマティスのトレーニング方法はいたってシンプル。特殊なヘッドホンでモーツァルトなど、心地よい音をゆったりと聴いているだけ。それだけで、いつのまにか聴覚が開き、音感が変わり、意識が変わり、まるで生まれ変わったように新しい人生の扉が開きます。
トマティス博士
Dr.Alfred Tomatis
アルフレッド・トマティス博士
1920年 フランス・ニース生まれパリ大学医学部卒、
耳鼻咽喉科博士
パリ・カトリック協会臨床心理学校心理学部教授
ドイツ、南アフリカ、カナダ等の大学招聘教授を歴任
1951年 公衆衛生シュバリエ賞
2000年 アメリカインターナショナルインスティチュートスペクトラム賞受賞までの間、
フランス、ブラッセル、イタリアにおいて文化・芸術・科学の分野で受賞多数
1993年 来日「人間はみな語学の天才である」出版講演
1994年 来日「モーツァルトを科学する」出版講演
2001年 フランス・カルカッソンヌにて歿
アルフレッド・トマティスは、フランスの著名なオペラ歌手の父親の元で 幼少時より音楽的な環境に育ちました。 その影響もあって職業に 耳鼻咽喉科医を志し、特に騒音による聴覚障害と歌手の歌唱障害の 研究に取り組み、「人間の声には 聞き取れない音は含まれない」という法則を見つけました。 この法則は1957年にソルボンヌ大学の心理学実験教室で 確認され、「トマティス効果」 と命名されてフランスの科学アカデミーと国立医学アカデミーに登録されています。 トマティスはさらに研究を続け、カナダ、南アフリカ、アメリカなどで、 聴覚と発声、聴覚と心理のメカニズムを解明し、聴覚・心理音声学を提唱しました。 [聴覚は変えることができる]という理論に基づいて[聴覚トレーニング機器]を考案し、 フランスの内外で数々の賞を得ています。この聴覚トレーニング機器を使用して、 心因性難聴、外国語学習、音楽、マタニティ、学習困難、心理、コミュニケーション等の 分野における聴覚改善教育プログラム『トマティスメソッド』を確立したのです。 また、モーツァルトの音楽やグレゴリオ聖歌が耳と脳に与える音楽効果をいち早く検証し、 現在でも世界の音楽療法家に多大な影響を与えています。
トレーニングの流れ
耳と心と体をひらくーリスニングチェックー
耳の状態は人それぞれ異なります。トマティス・リスニングチェックは、耳鼻科の聴覚検査とはまったく異なり、5つのパラメーターで行われます。
リスニングチェックの結果は、カウンセラーが聴覚、心理、音声学上の解釈を行ったうえで
聴覚トレーニングプログラムを作成します。
トマティスの聴覚トレーニングは、耳の発達を胎児の状態から
辿るようにしてそのプロセスを再現することで聴覚をリニューアルし、
耳本来の機能をアップさせることが目的です。
それによって、耳の資質を高め、脳に刺激(インパルス)を送ることができるようにして、
心身のストレスを取り除くようにします。
聴覚トレーニングにはハードとソフトを使います
ハードは、トマティス博士が考案した、人間の聞き取り機能を回復させるための[聴覚トレーニング機器]と専用の骨導バイブレータ付ヘッドフォンです。 ソフトは、聴覚を改善し自律神経を整え、神経を活性化するのにもっとも相応しい音楽だといわれているモーツァルトの音楽と、心とからだをリラックスさせ、呼吸を深くするグレゴリオ聖歌を用います。 モーツァルトもグレゴリオ聖歌も、脳に程良い刺激(インパルス)を送る高周波音を多く含んでいます。お子様の場合は、お母様に録音していただいた「星の王子さま」の朗読テープを素材として使うこともあります。